家の中のアリ駆除方法

急速に広がりつつあるアルゼンチンアリの被害

 

アルゼンチンアリはその名が示す通り、南米から運ばれてきた外来種です。1993年に広島県廿日市市で初めて発見されて以来、兵庫県、山口県、愛知県、岐阜県、大阪府など各地に生息域が広がり、2010年には東京の大井ふ頭でも確認されました。

 

特徴は黒褐色(コーヒー色)の体色を持ち、毒性はありませんが人を噛むことがあります。また農業害虫で農作物に被害を及ぼす他、在来のアリや他の昆虫などを駆逐してしまうこともあるので、生態系に大きな影響があります。

 

アルゼンチンアリは深い巣穴を作らなくても生息可能で、植木鉢の中やコンクリートの隙間など狭い場所でも巣を作ることができます。そして女王が巣の外に結婚飛行を行わないので、一つのコロニーに複数の女王が存在し、各女王は一日に約60個の卵を産むので、その繁殖力は絶大です。

 

またこうした巣が複数くっついて、スーパーコロニーを形成することでも知られています。アルゼンチンアリの駆除法としては、毒性のある餌をアリが巣に持ち帰り、殺虫成分を巣全体に広げて撲滅するタイプの駆除剤が有効なようです。

 

特に「ベイト剤」と呼ばれる駆除剤が有効で、70坪の面積に20個設置することで効果的な駆除が可能です。大井ふ頭でも同剤を使用して駆除効果を調査中とのことです。